殺りん話を、とりとめもなく・・・ こちらは『犬夜叉』に登場する 殺生丸とりんを扱う非公式FANサイトです。
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かつて、孤高の妖怪、と呼ばれた妖がいた。
無垢な人間の少女をただひたすらに愛し、また少女からも同じように愛された。
人間の少女は、その妖に寄り添い、120年の時を生きた。
老いることのなかった体は、最後まで少女のまま。
その命尽きるまで、その唇から微笑みを絶やすことはなかった。
「……待ってるから…」
最後の言葉まで、桜色の唇で。
「……また会えるのを…未来で…待ってる」
少女を失った妖の絶望は、果てしなく深かった。
その言霊に縛られたまま、妖は世を彷徨うこととなる。
永く、永く。
かつては知らぬ者のなかったその妖の名を、知るものがいなくなるほどに、永く。
救いとなるは、ただ一つの希望。
その無垢なる者の言霊を灯に、闇の中をさまよい続けることとなった。
・・・愛しい無垢なる者が、すでに去った闇の中を。
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